着順 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝オッズ | 着順 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝オッズ | 着順 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝オッズ |
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1 | 7 | 12 | 5人気 | 7.1 | 2 | 5 | 7 | 3人気 | 6.6 | 3 | 8 | 14 | 2人気 | 5.8 |
馬連配当 | 3,030 | 三連複配当 | 5,790 | 三連単配当 | 42,620 | 中荒れ |
025年の府中牝馬ステークスは、6月22日に東京競馬場芝1800mで行われ、セキトバイーストが重賞初制覇を飾りました。
レース展開と結果
レースは、1000m通過58.9秒とやや流れ気味のペースで進み、道中も極端には緩まずの消耗戦となりました。直線はDコース初週ながら内は荒れ気味で、芝の傷みから時計はそれほど速くなく、パワーも要求されるタフな馬場コンディション。さらに直線では強い向かい風が吹き付け、上がりのかかる展開となりました。
勝利したセキトバイーストは、5番人気ながら浜中俊騎手を背に素晴らしいパフォーマンスを見せました。スタートは五分に出ると中団の外目を追走。3コーナー手前からじわじわと位置を上げ、直線に入るとすぐに追い出しを開始。残り2ハロンで先に粘るタガノエルピーダに並びかけ、残り1ハロンで単独先頭に立つと、そこからもしっかりと伸びて押し切りました。前走に引き続き得意の消耗戦の展開が向いたことに加え、揉まれずに運べたのも大きかったですが、55.5kgを背負って長く良い脚を使った力強い内容でした。
2着には3番人気のカナテープが入りました。先行集団を見る位置で中団前目を追走し、勝負所もスムーズに運び、直線で反応よく伸びましたが、先に抜け出したセキトバイーストには及ばず2着を確保しました。軽斤量の恩恵もありました。
3着は2番人気のラヴァンダ。中団の外目でじっくりと脚を溜め、残り500mあたりからスパートしましたが、上位2頭には届きませんでした。
その他、1番人気に推されたカニキュルは8着に敗退。スタートは五分に出るも出していかずに折り合い重視で運ぶも、道中でやや力みが見られ、期待に応える走りとはなりませんでした。また、4着に12番人気のウンブライルが入り、3連単42,620円と波乱を演出しました。
総評
今年の府中牝馬ステークスは、タフな馬場と強い向かい風という厳しいコンディションの中、セキトバイーストが持ち前の消耗戦での強さを発揮し、見事な重賞初制覇を飾りました。55.5kgの斤量を背負いながらも、長く脚を使えたことは評価に値します。
上位人気の馬が必ずしも上位に来るわけではなく、馬場適性や展開への対応力が問われるレースとなりました。特に、力の要る馬場と向かい風という条件が、各馬の持ち味を浮き彫りにしたと言えるでしょう。この結果は、秋のG1戦線に向けて、牝馬勢力図に新たな風を吹き込むものとなるかもしれません。